カスタネットが重視するDAOの解釈

カスタネットは現時点ではDAOそのものを導入している訳ではありませんが、DAOの仕組みと思想を重要視しています。世の中には様々なレビュー・レーティングサービスがあり、カスタネットのような信用情報を扱うサービスでは欠かせない仕組みだと考えています。

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影山

DAOの思想などと書くと「怪しい‥」と思われてしまう事もあると思いますので、簡単に説明をさせていただきます。

DAOとは?

DAO(ダオ)とは「Decentralized Autonomous Organization」の頭文字を取った言葉で「分散型自律組織」の事を意味します。

対義語としては、従来型組織である「中央集権型組織」が挙げられ、どちらが良い悪いでは無く、それぞれにメリット・デメリットがあります。用途によって向き不向きがあるという方が正確でしょうか。

DAOはブロックチェーン上で運営される事から、Web3(ウェブスリー)時代の組織形態として注目されてきましたが、導入の難しさからか普及には至っていない(少なくとも大衆化はできていない)と私は考えています。

従来型組織が中央集権的でトップダウンで物事が決まりがちなのに対して、DAOには「管理者が存在せず、誰でも参加でき、情報が公開され、全てが投票で決まる」という特徴があり、NPOとかなり似ている事から私はDAOに興味を持ってきました。

とはいえ、現在の日本では事業を実施する際に責任者は明確にしないといけませんし、既存事業へのブロックチェーンの導入はなかなかにハードルが高いものです。

そこで、カスタネットでは、ひとまずブロックチェーンは導入せず、DAOの仕組みと思想だけを尊重するという選択をしました。

どのようにカスタネットに導入されているのか?

カスタネットは「出会いの信用情報サービス」だけあり、レーティングが大きく活動者に影響をしてきます。

なれもあるかもしれませんが、飲食店のレーティングサイトなどでは、スコアリングや、そこに行きつくまでのアルゴリズムが公開されていなくても、そこまで問題は無い気はするものの、人物の信用情報サービスでは、責任の大きさが違うのではないかと思います。

従来の中央集権型では、運営者の想いや価値観が色濃く反映されがちです。例えば「この人は美容整形をしていた」というクレームがユーザーから入ったとします。スコアリング基準設定の担当者がたまたま美容整形を忌み嫌う人物だったらどうでしょうか?

美容整形に対して、必要以上の減点を設定する可能性が考えられます。

それに対して(個人的には圧倒的自然派なのですが)美容整形一般化の波は当分収まらないと考えています。現場の話しでは、今や美容整形して高校デビューを飾る学生は一定数存在するようで、私の世代の「歯列矯正」と似たようなものだそうです。

このように基準作りの現場に属人性を持ち込んではいけません。そこで、カスタネットではアンケート結果をスコア基準に活かす事にしています。

また、我々が実装したい機能よりも、利用者が実装して欲しい機能を優先する為に「アイデアソン」も定期的に開催する予定です。

全員が納得するサービスというのは実現が難しいと思いますが、より多くの方が納得してご利用いただけるサービスをDAOの思想で、皆様と創り上げたいと考えています。

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