婚活で地方創生は可能か?

地方創生
理事長の影山です。

NPOが運営する結婚相談所として私が常に意識をしているのが、受益者数と一般的な結婚相談所のサポートが及ばない方々への対応です。

先日もある山間部にお住まいの方から「入会可能か?結婚は実現できそうか?」というご相談を受けましたが、我々が加盟しているIBJがいかに日本最大規模の結婚相談所連盟といえど、地方居住者の婚活は難易度がだいぶ上がる印象があります。

実際、既にご活動いただいている地方在住者の中にも、残念ながら十分にサポートしきれていない方がいると実感しており、試行錯誤を繰り返している状況です。

難易度が上がる主な要因は対象者数が限られる事ですが、これは遠距離交際など、ご自身が遠征できればカバーできる部分が多く、むしろ「嫁いでもらう事が前提」「車の運転が必須」「第一次産業が多いため、仕事が安定しない」あたりが鍵となりそうです。

ブライダルサポーターでも地方でご活動されていた方のご成婚データを見たところ、ほぼ都道府県を跨いだご成婚でした。

一般的に地方が抱えるとされる問題は「過疎化、少子高齢化、脆弱な財政、限られた交通手段、地場産業の衰退(雇用)、教育格差」あたりだと思われますが、「大半は婚活で改善できなくは無さそうだ」と考えるのは驕りでしょうか?

とにもかくにも、非正規雇用者や障害をお抱えの方に次ぎ我々が取り組むべき大きな課題として、地方の婚活困難具合の改善を検討し始めました。

地方創生とは?

地方創生(ちほうそうせい)とは、第2次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である。(wikipedia参照)

地方創生の手段として有名なのはふるさと納税だと思いますが、内閣官房・内閣府 総合サイト内の地方創生ページでは様々な取り組みがご確認いただけます。

真鶴町(まなづるまち)視察

昨日(2018/6/13)、神奈川県の足柄下郡にある真鶴町(まなづるまち)に視察に行って参りました。
真鶴町さんと初めて接触したのは自治体と企業のマッチングイベントで、真鶴町さん含む全参加自治体が興味を持っていたのは企業誘致でした。

大企業だけを期待している自治体に種を蒔くように企業の将来性を見据えて中小も積極的に誘致しようとする自治体、資金面でのサポートをする自治体や、町をあげてのサポートを売りにする自治体までかなり個性が出るものだな‥と感じましたが、私が一番関心を持ったのが真鶴町です。

ある程度のリスクはNPO側で取るものの、極力リスクを下げる為には資金面でのサポートがある自治体を選ぶのが正攻法ではありますが、それに対して真鶴町は資金面では無く、まさに町をあげてのサポートを売りにする自治体でした。

自分が視察先を真鶴町に決めた理由は「2017年に神奈川県内で初めての過疎地域に指定された。」という事実と、「真鶴町過疎地域自立促進計画に見る町の本気度」でした。

逆に真鶴町の方がご興味を持っていただいた理由も当初予定されていた企業誘致という面への期待よりも、少子高齢化へのトライアルという側面が強いのではないかと感じています。

真鶴町視察で感じた自治体側に求められるもの

現在、婚活に取り組む自治体はそれなりにあると感じています。
大半はどこかの婚活業者と組むケースや、商工会議所などが率先してイベントを実施するケースなのではないでしょうか。
成功しているといえる自治体がどの程度あるのかは興味を持っておりますが、今のところ成功事例を耳にした事はありません。特に継続的に取り組んでいる地域は知らないので、継続的な挑戦には自治体と連携した綿密な計画が必要だと考えております。

今回、真鶴町さんに町をご案内いただき大勢の町民の皆様にご紹介いただく中で、ポテンシャルを存分に感じる事が出来ました。東京から遠く離れておらず、小田原などの観光地や熱海・湯河原などの温泉地を周囲に持つ点などは地政学的にも将来性を感じます。町役場ではブレインストーミング的にアイディアを出し合う事も出来た為、実現に向けて動いていきたいと考えています。

一方で何故、視察の末、前向きに考えられるようになったのか?の部分に、婚活で町おこしをしようとする自治体に何が求められるのか?を垣間見たような気がします。

資金援助以上に必要なものが以下の3点でしょう。

1.場所の提供
2.人脈の提供
3.移住不安の解消

嫁ぐ事に抵抗のある方は大多数を占めると思いますが、よそ者扱いされないか?など移住に対する不安の解消は実際の居住者が行わないとやはり説得力に欠けます。

実際、移住した方々が生活を楽しむ事が出来ているのか?車の運転ができないお年寄りはどのように工夫をしながら生活をしているのか?仕事が安定しないのであれば、安定しないなりのサポート体制は整っているのか?

過疎地の予算が限られている事は理解しているつもりです。上記のような協力体制だけでも現地側で整えていただければ、我々も多少のリスクは厭わないでしょう。

ブライダルサポーター